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安全性を予測する測定法を紹介します。
1) 報告されている情報からコンピュータシュミレーション
2) 血液中のマーカーで評価....クマモト抗体研究所開発
魚の血液に開発され
た抗体を注入し発色で撹乱作用の程度を評価する。
3) ビデロゲニンの増減....C-エレガンスという線虫を使う長崎大学の研究
4) 酵母細胞に人の遺伝子/発色化学物質...京都大学環境質制御研究セ
ンタ開発、発色の程度で個々の環境ホルモンでなく総量測定。
5) Estrogen
receptorに化学物質/蛍光偏向度測定...寶酒造から発売され
たUS PanVera社のスクリーニングキット。
寶酒造ページ
6) エストロゲン結合性タンパク質...牛の肝臓などから取り出したタンパク質に化
学物質を接触させ結合するかどうかを
HPLC の様にリテンションタイムを
測定する。
7) 人の培養細胞と女性ホルモン...住友化学生物環境科学研究所の迅速法
8) 動物実験
(魚/微生物を含む)
...マウス/ラットなどに餌に混ぜた化学物
質を経口投与し、交尾させ生まれた子供にも投与し3世代に暴露させ
ます。約2年かかり1サンプルに億に近いお金がかかる大変な実験です。
9) 自然環境での観察
..自然界からの警告
..地震の前の様々な動物/魚
などの異常な行動が非常に後々、重要になっています。今回の環境ホ
ルモンでも多くの一般の人々の声を収集する学問があってもいいと感じま
す。
などが現在、報告されています。今後日米欧を中心としたグループで共同研究され
評価法の標準化が急速に進むと予測されます。しかしこれらの評価法はスクリーニ
ング法が中心となっていますが、やはり
8)、9)の動物実験が一番正確な評価法
と思われますが、結果が人間にも当てはまるかはまた別の大きな問題です。
GC/MS (ガスクロマトグラフ質量分析装置) このページがMSの一押し
GC/MS は現在の分析機器中でもっとも役にたつ武器でしょう。GC(ガスクロマトグ
ラフ)とMS(質量分析装置)を結合した装置で有機化合物の定性分析/定量分
析に使用されます。ppm/ppb/ppt
などの超微量化学物質の数値を分析できると
言う意味で私は最高の定量分析装置と考えています。
分子量500位までの揮発性化学物質には
GC/MS が最適ですが、もっと分子量
の大きい難揮発性物質には
LC/MS (液体クロマトグラフ質量分析装置)が最適
でしょう。(しかし感度がいまいちですが)
LC/MSは
LC(液体クロマトグラフィー)とMS
を結合した装置です。個人的には中間の
SFC/MSが一番よい装置だと思います
が。
GC/MS はGCで多成分系のサンプルを分離し、MSで定性/定量分析します。特
に定量ではSIM(選択イオン検出法)を使用し、化学物質の人間で言えば指紋の
ようなその化学物質特有のイオンだけを検出します。環境中/人体の中の煩雑物
が多いサンプルでもジャマされず正確な定量分析ができます。
環境の負荷を測る
化学物質が環境にどれだけ負荷をかけているかを測る方法
BOD(Biochemical oxygen demand meter)
生物化学的酸素要求量、環境水工場廃水の水質、処理状況 微生物活動の分析
TOC(Total organic carbon analyzer)
水質、排水の分析
人間への安全性を測る
化学物質が人体にどんな影響を与えるか測る
化学物質を微生物を用いて変異原性を調べる
コンピュータシュミレーションで過去の人体への影響のデータベース物実験などから得ら
動れた情報をもとに解析した手法から、化学構式から、発癌性/皮膚感作性...
造.などを予測する。
皮膚のアレルギーとか感作性を人間のボランティアを募り、腕/背影響を測る